Cocteau Twins

79年エジンバラで結成。サイモン・レイモンド(b,key)加入後、彼のコネクションから4ADと契約、以後同レーベルの中心的存在となる。

82年に1st「Garlands」を発表するがヒットに至らず、本格的ブレイクは3rd「Treasure」より、当初のポストパンク的なサウンドから徐々に脱却する。トップ10ヒットとなった4枚目「Victorialand」ではドラムレスのアコースティック・サウンドに挑戦、ヴォーカルのエリザベスの声の美しさを際立たせることに成功しした。

Victorialand

Victorialand

90年代以降も活動を継続したが、97年に新作録音中エリザベスとサウンド・メイクの中心人物ロビン・ガスリーが離婚、そのままバンドは空中分解した。


<シングル>
Pearly-dewdrops's drops (84,No.29)
Aikea-Gunea (85,No.41)
Tiny dynamine EP (85,No.52)
Echoes in a shallow bay EP (85,No.65)
Love's easy tears (86,No.53)


<アルバム>
Head over heels (83,No.51)
Treasure (84,No.29)
Victorialand (86,No.10)
Blue bell knoll (88,No.15)


<公式サイト>
http://www.cocteautwins.com/

Climie Fisher

ソングライター・チームとして活躍していたサイモン・クライミーとロブ・フィッシャーによるユニット。

87年に「ラヴ・チェンジズ」でデビュー、小ヒットに終わるが、セカンドシングル「ライズ・トゥ・ジ・オケージョン」がトップ10ヒット。
その後「ラヴ・チェンジズ」をリミックスして再発したところ、No.2まで上がるヒットになった。

音楽的には当時の中庸なエレポといった感じゆえに、広い支持を得たといえる。活動期間は短く、わずか3年弱で解散。


<シングル>
Love changes (everything) (87,No.67)
Rise to the occasion (87,No.10)
Love changes (everything) (Remix) (88,No.2)
This is me (88,No.22)
I won't bleed for you (88,No.35)
Love like a river (88,No.22)
Facts of love (89,No.50)


<アルバム>
Everything (88,No.14)
Coming in for the kill (89,No.35)

Clash

オリジナル・パンクの中でも最もポピュラーな人気を得たのがこのクラッシュだが、チャート上では意外にもトップ10ヒットが1枚もない(解散後、CMに起用された「ステイ・オア・ゴー」のみがNo.1ヒット)。

79年に2枚組アルバム「ロンドン・コーリング」を大ヒットさせた彼らは、翌80年に今度は3枚組の大作「サンディニスタ」を発表。さすがに不況下にあえぐ当時のイギリスではセールスが今ひとつの結果に終わった。

82年、アメリカのマーケットに挑戦した「コンバット・ロック」は、シングル「ロック・ザ・カスバ」ともどもその目論見通り大ヒットを英米で記録する。しかしバンド内部はトッパー・ヒードン(ds)がドラッグ中毒で脱退、さらに83年には中心人物の一人、ミック・ジョーンズ(g,vo)も解雇されるなど、混迷を極める。ミック・ジョーンズはその後ビッグ・オーディオ・ダイナマイトを結成、そこそこの成功を収める。

Combat Rock

Combat Rock

解散も噂される中、85年に「カット・ザ・クラップ」を発表するが、MTV全盛の時代背景もありセールスは不調、内容的にも失敗作とされ、86年に解散。

解散後、ポール・シムノン(b)はハバナ3AMを結成、ジョー・ストラマー(g,vo)はソロ活動後、メスカレロスに参加するが、ともに成功を収めるまでに至っていない。ストラマーは02年に心臓発作で逝去。


<シングル>
Bankrobber (80,No.12)
The call up (80,No,40)
Hitsville UK (81,No.56)
The magnificent seven (81,No.34)
This is radio clash (81,No.47)
Know your rights (82,No.43)
Rock the Casbah (82,No.30)
Should I stay or should I go / Straight to hell (82,No.17)
This is England (85,No.24)
I fought the law (88,No.29)
London calling (Re-issue) (88,No.46)


<アルバム>
Sandinista (80,No.19)
Combat rock (82,No.2)
Cut the clap (85,No.16)
The story of the Clash (88,No.7)


<公式サイト>
http://www.theclashonline.com/

Eric Clapton (80's)

エリック・クラプトンは60年代から、ヤードバーズ、ブルース・ブレイカーズ、クリーム、ブラインド・フェイス、デレク&ザ・デミノス、といったすべてのバンドで成功を収めてきたが、ソロとしては74年「461オーシャン・ブルーヴァード」以降が本格的な活動となる。

年に1枚アルバムをリリースするペースが70年代の間は続き、すべてのアルバムがトップ30内を記録するが、ヒットの面からいえば80年代以降の方が好成績をあげている。

80年の「ジャスト・ワン・ナイト」は武道館でのライヴを収録したものだが、大ヒットを記録し、幸先の良いスタートを切った。

また85年の「ビハインド・ザ・サン」は、当時人気絶頂のフィル・コリンズを迎えたこともあり、注目を浴び、続く86年の「オーガスト」でもフィルがプロデュースを担当、ティナ・ターナーとのデュエット曲、映画「ハスラー」の主題歌、さらにはYMOのカバー「ビハインド・ザ・マスク」などを収録、大いに話題を集めた。

August

August

チャート記録を見てもわかるように、ライヴやベストを含みながらも順調なリリースとヒットを続け、そして90年代のブームともいえる現象を引き起こすが、コンテンポラリーなロックを指向していた80年代の作品群も忘れがたい魅力がある。


<シングル>
Layla (Re-issue) (82,No.4)*1
I shot the sheriff (Re-issue) (82,No.64)
The shape I'm in (83,No.75)
Forever man (85,No.51)
Edge of darkness (86,No.65)*2
Behind the mask (87,No.15)
Tearing us apart (87,No.56)*3

*1 Derek and the Dominos
*2 Eric Clapton featuring Michael Kamen
*3 Eric Clapton and Tina Turner


<アルバム>
Just one night (80,No.3)
Another ticket (81,No.18)
Time pieces - The best of Eric Clapton (82,No.20)
Money & cigarettes (83,No.13)
Backtrackin' (84,No.29)
Behind the sun (85,No.8)
August (86,No.3)
The Cream of Eric Clapton (87,No.3)*4
Journeyman (89,No.2)

*4 Eric Clapton & Cream


<公式サイト>
http://www.ericclapton.com/

Clannad

アイルランドで結成されたクラナドは、73年から本国で1stアルバムを発表、当時からフォークやジャズ、ワールド・ミュージックなどの音楽性をミックスし、「モダン・アイリッシュ・ミュージック」として知る人ぞ知る存在だった。

82年に発表したシングル「Theme from Harry's game」がトップ5に入る大ヒットとなり、アルバム「Magical ring」も成功を収めた。
84年には優れた作曲を讃えるアイヴァー・ノベロ賞を受賞、86年には当時人気絶頂のU2のボーノとの共演「In a lifetime」が話題を呼んだ。

89年のベスト盤「Pastpresent」がトップ5にチャート・イン。以後は徐々にチャートから遠ざかるが、数々のサントラに曲を提供したり、98年の「Landmarks」ではグラミー賞まで受賞する。

Past Present

Past Present


<シングル>
Theme from Harry's game (82,No.5)
New grance (83,No.65)
Robin (The hooded man) (84,No.42)
In a lifetime (86,No.20)*1
In a lifetime (Re-issue) (89,No.17)*1

*1 Clannad featuring Bono


<アルバム>
Magical ring (83,No.26)
Legend (music from Robin of Sherwood) (84,No.15)
Magical ring (Re-issue) (84,No.91)
Macalla (85,No.33)
Sirius (87,No.34)
Atlantic realm (89,No.41)
Pastpresent (89,No.5)


<公式サイト>
http://www.clannad.ie/

Christians

リバプール出身のギャリーとロジャーのクリスチャン兄弟に、これまたリバプール出身の元ヨッツのヘンリー・プリーストマンが加わり、87年に結成。

ポール・ヤングやアリソン・モイエ、ワーキング・ウィークなど、折りしもUKソウルのブームが続く中で、デビュー・アルバムを全英2位に送り込む。

Christians

Christians

シングルではアイズレー・ブラザーズのカバー「Harvest for the world」、チャリティー・シングルでジェリー&ザ・ペースメイカーズのカバー「Ferry cross the mergey」(ジェリー本人に加え、ホリー・ジョンソン、ポール・マッカートニーストック・エイトケン・ウォーターマンらと共演)がそれぞれ2位、1位と大ヒットする。

90年にはセカンド・アルバム「Colour」を全英1位に送り込むなど、順調な活動を続けていたが、93年に活動停止。


<シングル>
Forgotten town (87,No.22)
Hooverville (They promised us the world) (87,No.21)
When the fingers point (87,No.34)
Ideal world (87,No.14)
Born again (88,No.25)
Harvest for the world (88,No.8)
Ferry cross the mersey (89,No.1)*1
Words (89,No.18)

*1 Christians/Holly Johnson/Paul McCartney/Gerry Marsden/Stock Aitken Waterman


<アルバム>
The Christians (87,No.2)


<公式サイト>
http://www.thechristians.biz/

China Crisis

イギリスにはスティーリー・ダンに影響を受けたアーティストは多いが、チャイナ・クライシスもそんな一つ。
82年にデビューし、84年にシングル「ウィッシフル・シンキング」が大ヒット、この曲を収録したアルバム「未完成」はスティーリー・ダンウォルター・ベッカーによるプロデュースでこれもヒットした。

Flaunt the Imperfection

Flaunt the Imperfection

以後はアコースティック色を強めるが、ヒットからは遠ざかっていった。
現在も活動中。


<シングル>
African and white (82,No.45)
Christian (83,No.12)
Tragedy and mystery (83,No.46)
Working with fire and steel (83,No.48)
Wishful thinking (84,No.9)
Hanna Hanna (84,No.44)
Black man ray (85,No.14)
King in a catholic style (Wake up) (85,No.19)
You did cut me (85,No.54)
Arizona sky (86,No.47)
Best kept secret (87,No.36)


<アルバム>
Difficult shapes and passive rhymes (82,No.21)
Working with fire and steel - Possible pop songs volume 2 (83,No.20)
Flaunt the imperfection(85,No.9)
What price paradise (86,No.63)
Diary of a hollow horse (89,No.58)


<公式サイト>
http://www.chinacrisis.co.uk/