Boomtown Rats

75年、アイルランドのダブリンで、元ジャーナリストだったボブ・ゲルドフを中心に結成。

パンキッシュなサウンドの中に人懐っこいメロディが特徴で、77年にデビュー以後、9作続けてトップ20に送り込み(うち「ラット・トラップ」「哀愁のマンディ」は全英1位)、アルバムも2nd 「Tonic for the troops」、 3rd「The fine art of surfacing」をトップ10に送り込むなど、70年代末は破竹の勢いで、U2がブレイクするまでは、アイルランドで最も成功したバンドであった。

また、特にシングル「哀愁のマンディ」は実際の事件を元にした屈指のバラード・チューンで、イギリスでも記録的なヒットとなった。一方で、後にバンド・エイドの首謀者となるのが想像できないほど、当時のボブは「ビッグ・マウス」としても知られていた。

80年代になると、4th「Mondo Bongo」こそヒットの勢いは続くが、徐々に失速。結果的にバンドのラスト作となった84年の「In the long grass」はチャートインすら逃す。

Mondo Bongo

Mondo Bongo

そんな中で再びボブが脚光を浴びるのは、例のエチオピア飢餓救済のプロジェクト、バンド・エイドである。84年の12月に出た「Do they know it's Christmas?」は英国音楽史上、最大のヒットを記録、翌85年のライヴ・エイドの成功と合わせ、一躍時の人に。後にノーベル平和賞にノミネートされたり、「Sir」の爵位まで受ける。
バンド・エイドライヴ・エイド関連は以下参照)http://www.geocities.jp/britishpopclub/liveaid_menu.htm

しかしながら、ボブがバンド・エイド・トラストに忙殺され、バンドは解散状態に追いやられた。またその後のボブのソロ作も大成功とは言いがたい結果に。

05年、「ライヴ8」を再び指揮。


<シングル>
Someone's looking at you (80,No.4)
Banana republic (80,No.3)
The elephant's graveyard (81,No.26)
Never in a million miles (81,No.62)
House on fire (82,No.24)
Tonight (84,No.73)
Drag me down (84,No.50)


<アルバム>
Mondo Bongo (81,No.6)
V deep (82,No.64)


<公式サイト>
http://www.theboomtownrats.com/